助動詞の基礎知識
助動詞は1・2講座と違って、理解する内容は少なくどちらかと言えばひたすら暗記する単元です。各助動詞の用法と訳を覚えて、ぱっと言えること。これを目標にしてください。まず基礎知識の 確認をしておきましょう。
1. 助動詞の後ろは動詞の原形がきます。
ex. | It may be true. |
2. 助動詞は主語の人称や数によって変化はしません。
ex. | John can swim. (John can swims.×) |
3. 助動詞には同じ意味の熟語があります。(重要)
ex. | will = be going to [未来表現]
can = be able to「~できる」 must = have to「~しなければいけない」 should = ought to「~すべきだ」 発音は「オートゥ」 |
4. 助動詞の後ろに別の助動詞を続ける場合は下のようになります。
ex. | The baby will can walk soon. × The baby will be able to walk soon. ○ (will have× will have to○) 「赤ちゃんはすぐ歩けるようになりますよ」 |
5. 疑問文で助動詞は文頭に移動し、動詞は原形のまま。否定文では助動詞の後ろにnotをつけます。
ex. | May I be here? ― No, you must not be here. |
6. 助動詞の種類(この後で説明します)
ex. | will / shall / be going to / be about to / be to must / have to can / be able to may should / ought to had better would / used to need do |
will/shallの用法と訳し方は?
未来というよりも、「先の時点の行為」を表すのがwill/shallの役割です。下の例文では think「思う」のは今現在で、晴れるのは今より先の時点なので、will be fineと表現されます。未来と覚えてしまうと、willの過去形wouldなんて変な話です。
ex. | I think the weather will be fine. 「天気が晴れると思う」 I thought the weather would be fine. 「天気が晴れると思っていた」 |
will/shallは単に先の行為を表すの役割なので、特に決まった訳はありません。ただし文脈によっては「意思を伴った先の行為」を表し、その場合は「~するつもりだ」と訳します。下の例文では、ifの副詞節中にもかかわらずwillが使われています(参照)。本来はwillを使えないはずですが、このsucceed(先の行為)には強い「意志」が含まれているので、省略されないわけです。特にif節の中にあるwillはこの用法を考えてみます。
単純に先の行為 = 時間が経てばそうなる(意思とは無関係)
意思を含んだ先の行為 = 主語の人の意思が含まれる
ex. | He will be twenty next month. 「彼は来月で20歳です」 If you will succeed, do your best. 「もし成功するつもりなら最善を尽くしなさい」 |
「意思」が否定文と使われると、いこじ、つまり「固執」と呼ばれる用法になり、「~するつもりはない、どうしても~しない」と訳されます。won't/wouldn'tが必ずこの用法というわけではないので、 文中で区別しなければいけません。
ex. | The door will not(=won't) open. 「そのドアはどうしても開かない」(「開かないでしょう」 ×) He wouldn't say "Yes". 「彼はどうしてもはいと言わなかった」 |
will/shallの用法と訳し方
will/shallは先の時点の行為を表す時に使われる |
助動詞will/shallの熟語を6つ言えますか?
特にポイントはありません。ただしbe toの熟語は少し難しいため、必要な人は文法書(不定詞の単元)や熟語帳で確認してみてください。たくさんの用法がありすぎできっと最初は混乱しますよ。
will/shall関係の熟語
be going to |
ex. | Hurry up! The train is about to leave. 「急ぎなさい。電車がすぐ出ちゃうよ」 We are to meet tomorrow. 「私たちは明日会う予定です」 (be toの助動詞がwillの意味で使われる時は、計画を立てて予定された先のことを表します) |
助動詞shallの特別な訳し方は?
2・3人称と使われたshallは特別な訳し方になり、文中には出てこない I(私)の意志がその中に込められています。訳し方は「(私が)~に・・させる」と直訳してから、意訳に言いかえるようにします。頻度は少ないので、あまり見かけることはないでしょう。(2人称=you 3人称=he/she/theyやそれに変わる名詞)
ex. | You shall die. 直訳 「あなたが死ぬ ことを (私が)させる」 意訳 「あなたを殺してやる!」(≒I will kill you.) |
主語が2・3人称の時のshall 「(私が)~に・・させる」 |
【演習】[ ]内の指示に従って答えなさい。
(1) | He can use a personal computer. | [willを加えて書き換えと和訳] |
(2) | [accept/he/not/my offer]. 「彼はどうしても私の申し出を受けてくれなかった」 |
[一語補充の上整序] |
(3) | I couldn't attend the meeting. = I ( )( )( )( ) attend the meeting. = I was ( )( ) attend the meeting. |
[適語補充] |
(4) | You shall have this present. | [和訳] |
(5) | I hear the ship ( )( ) arrive tomorrow. | [適語補充] |
ヒント
(5) |